ずっとずっとずっと


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神様のカルテ/夏目草介
 神の手を持つ医者はいなくても、この病院では奇蹟が起きる。夏目漱石を敬愛し、ハルさんを愛する青年は、信州にある「24時間、365日対応」の病院で、今日も勤務中。読んだ人すべての心を温かくする、新たなベストセラー。第十回小学館文庫小説賞受賞。

ちょっと期待しすぎちゃったかなー。本屋大賞とあまりの評判の良さに手に取ってみました、が。良い本ではあるんだけど、ちょっと物足りなかったような。登場人物は魅力的だし、どこまでもやさしい感性で書かれていて、思わず心がほっこりするような、素敵な本です。色々な医療問題にも触れられていて、考えさせられる部分もありました。うーん・・・でもなんか、物足りない。
現実ってもっと汚くてどろどろした部分があると思うんだけど(特に医療現場なんて!)そういったものを徹底的に排除してきれいにまとめてみました、という感じ。あえて外したのかもしれないけれど、こういったハートフルな話は他にもたくさんあるし、医療という場じゃなくても・・・と私は思いました。なんか、ことばが悪いけど、綺麗事みたいに思えちゃうんですよー。
| な行(その他) | 20:59 | comments(0) | trackbacks(0) |
エバーグリーン/
 漫画家になる夢をもつアヤコと、ミュージシャンを目指すシン。別々の高校に進学することになったふたりは、中学校の卒業式で、10年後にお互いの夢を叶えて会おうと約束をする。そして10年。再会の日が近づく。そのとき、夢と現実を抱えて暮らすふたりの心に浮かぶものは…。単行本刊行時、大反響を呼んだ青春小説の傑作がついに文庫化。恋と夢と現実のはざまで揺れ動くあなたに贈る物語。

すきだなあ、やっぱり。豊島さんの感性が本当にすき。私のど真ん中です。夢と現実の折り合いの付け方がとっても良かった!お互いの夢が叶って本当に良かったね、なんていう漫画的なハッピーエンドではなく、ちゃんと現実を書いてあるんだけど、でも現実だってそう悪くないよねって思わせるところがすごい。思春期特有の青臭い感じ、を書かせるならやっぱり豊島さんだと思う。読んでいて恥ずかしくなるような青春小説ってだけじゃないです、この本は。その「先」がちゃんと表現されている素敵なお話。
| た行(豊島ミホ) | 19:59 | comments(0) | trackbacks(0) |
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